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コラム

ものまねにものいい!

昭和40年代、草むらで子供たちの声が響く。みんな粗悪なグローブとバットを持ち寄って草野球に興じている。その中のあるグループが隅っこで輪になってなにやら激論を交わしている。耳を澄ますと・・・
「王の一本足!」「村山のザトペック投法はこうや!」「長嶋のグリップの持ち方はこう!」「ヘルメットはこうやって飛ばすんやっ!」・・・
みんなプロ野球選手の「まね」を自慢しあっている。
うまい子もいれば笑わずにはいられない様な不細工なものまねも。
でもみんな真剣そのもの目で好きな選手のことを熱く語っている。
当時、男の子の遊びと言えば野球。グローブもなく素手で守っている子もいた時代。

小学校卒業の時、ほとんどの男子達は文集に「将来の夢はプロ野球選手」と書いた時代だった。

あれから40有余年、野球をとりまく環境は大きく変貌し、道具や設備も著しく進化した。
ただ、野球そのものは大きく変わらない。極端に言えばボールさえあれば野球は出来る。
最近の子供達はどうか?と思うと公園でもそんなに野球が盛んでない。野球部員の子供達でさえプロ野球のこと、その選手のことをよく知らない子もいるぐらいだ。誰かのまねをしている子供なんか・・・。

お母さん方の中でも、今でも「ピンクレディ」や「松田聖子」(ちと古い?)の曲が流れ始めると、自然と体が動き出す人もいるのでは??
いやいや、絶対いるはずだ!
「UFOの振り付け」は完璧!!っとね(そこのあ・な・た・・・)!
お父さん達も若い頃何かに熱中した覚えがあるはずだ。
かく言う小生も「燃えよドラゴン」のテーマが聞こえると、「アチャー!」とポーズを決めたくなる。(ヌンチャクなんかがあれば完璧なんだが・・・)

野球に話を戻すと、昨今は悲しいことにテレビ中継の数も減った。気軽に球場観戦出来るわけでもない。
そんな中でも「ものまね」する、又は出来るぐらい真剣なまなざしで、食い入るようにテレビのブラウン管(今ではLED液晶?)を見つめている子供達が今ではどのくらいいるだろうか。
野茂の「トルネード」や村田兆治の「まさかり」(まだ古い?)、イチローや松井、松阪、ダルビッシュ。

「ものまね」そのものを絶大に肯定するつもりはない。小学生の子供がプロの選手のまねをしても体力的、技術的に出来るわけもない。
しかしながら、そうやって誰かのプレーやアイドル達に熱中することによって、夢や希望も大きくなり、確かに野球や歌もうまくなってきたはずだ。(これはどんなことでも一緒だと思う)
そして「将来の夢」にまで上り詰めることになる。結果「努力」しようという気持ちにもなれる。言い換えれば「好きでやっていること=努力」になる。
「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるなら、それはまだ努力とは呼べない。」と諭したのは王貞治さんだった。野球をこよなく愛していたから言える言葉なのだろう。

但し、そうは言っても夢や目標を達成するには並大抵じゃない。
私自身、回りを見渡せば「見果てぬ夢」「諦めた目標」(方向転換ですっ!!)の残骸でいっぱいだ。ただその分今でも新たな夢を沢山持って生きている。
近そうで遠い「夢」。でもそれを持つことが励みになることは言うまでも無い。
それは否定や挫折を回避し、「がんばろう」と思える境地へいざなってくれる。
誰か(何か)に興味を持つ。次第に熱中し、あこがれ、好きになる。そのまねを自分でもやってみる。そして自分なりの創意工夫で技術や知識を習得していく。
・・・気がつけばいつしか自身の夢になっている。

「将来の夢=プロ野球選手」それは誰かの「ものまね」から始まるのかもしれない。



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